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コーヒーのモトヤマの素

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2013年 06月 09日

古本愉しや

 今でているBRUTUSは「古本屋」特集。
発売前から、もぞもぞと楽しみにしておりました。
テーマ別古本カタログや全国の古本屋ガイドなど、ちょうどええ感じの内容で面白かったです。
いま、古本屋をはじめる人が増えているらしく、多様なスタイルのニュー古本屋が載っています。
まぁそれはいいと思いますが、個人的に古本屋におしゃれはいらない。
居心地のいい空間づくりも求めていないし、最近書店でやってる文脈棚なんてのも、
ちょい余計なお世話。
おしゃれ過ぎて委縮するより、古本屋の親父の茶をすする音だけが響く中、怯えながらレジに本を持って委縮する方が良い。
(冷やかしの客じゃないと判断されるとたまにまけてくれたりする。)
読書をご丁寧に導いてもらうより、解いてもいない本が積み上げられ、混沌とした無政府状態から
根気よく探しだす地道さの方がたのしい。
乱雑ななかにも、店主の偏愛が見受けられる棚があるはず。

リラックスなんてするとこじゃありません、古本屋は(笑)。緊張状態です、常に。
「あ~わたしここにいると落ち着くの」なんて思いませんよ、私は。
ソソソと一人で来て古本買う奴なんて、へそ曲がり偏屈でそれでいて自意識の強い隠匿者です、
大抵。(言い過ぎか?)

とにもかくにも、古本屋巡り・漁りはたのしいものです。(ブックオフ・パトロールも・ね!)
古本愉しや_f0231406_16503557.jpg

→今はちくま文庫から出ている安野光雅装丁の日本文学全集も、ハードカバーのものを古本で
集めたいYOね。
→私が買い集めていた4、5年前は「楢山節考」と高い全集以外は古本で買うしかなかった深沢七郎。
今はこれまたちくま文庫から全集が出ていますが、やっぱこの函本が魅力YOね。
→そう古くないけど、日本文芸社刊のつげ義春。ところで、隠匿者といったらつげ義春ですな。
つげからの~井伏鱒二だったり木山捷平だったりするワケです。

by motoyama-coffee | 2013-06-09 17:22 | | Comments(0)


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